予防
歯は一度削ってしまったら元には戻りません。抜いてしまうのもとても残念なことです。
どうしたら自分の歯で生涯過ごすことができるのか、一緒に考えて大切にしていきましょう。
長いマラソンと同じです。
1.唾液検査
唾液の量、唾液中の細菌、唾液の性質を検査することで虫歯をつくりやすいタイプなのか、歯周病をおこしやすい菌がいるかを調べます。
2.PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
歯の表面や歯と歯茎の境目にはバイオフィルムとよばれる細菌の塊が堆積します。これは台所やお風呂場の四隅にできるヌメリと同じで
細菌同士が寄り集まってスクラムをくんで膜を作ってへばりついている状態で虫歯や歯周病をひきおこします。
PMTCは専用の器具を使って資格をもった衛生士が歯の表面の着色や歯石、できてしまったこのバイオフィルムをお口の隅々まで除去します。
3.3DS(Dental Drug Delivery System)
歯の型をとってトレー(マウスピース)を作り、ご自宅で歯みがきのあと口の中の歯周病菌や虫歯菌を減らす為の専用の薬剤をトレーにいれて装着します。
その薬剤の効果で虫歯や歯周病を予防します。薬剤は菌を取り除くだけでなくプラークの定着も集中的に抑えます。唾液検査の結果、虫歯や歯周病のリスクが高い方に効果的です。
4. フッ素塗布
フッ素は唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助けます。また歯の質を強化して酸から歯を溶けにくくしますので、虫歯予防に効果的です。
特に子供の生えたての歯はまだやわらかいので溶けやすく虫歯になりやすいので定期的にフッ素を塗布することをお勧めします。
直接1歯ずつブラシや綿棒などで塗布する方法とトレーで歯全体にいきわたらせる方法があります。
*1~4を必要に応じて定期的に組み合わせて予防していきます。